【2025年】メモアプリ比較｜Notion Evernote Google Keepの定番3種からあなたに合うのは？

仕事の情報や学習メモ、ふとしたアイデアが色々な場所に散らばっていませんか。

最適なメモアプリ選びで最も大切なのは、あなたの目的に合わせて使い分けることです。

この記事では、代表的なメモアプリであるNotion・Evernote・Google Keepの3つを徹底比較し、それぞれの強みとあなたにぴったりの活用法を分かりやすく解説します。

最適なメモアプリ選び、その答えは目的別の使い分け

メモアプリは種類が多く、どれが自分に合うのか迷ってしまいますよね。

大切なのは、多機能なアプリが誰にとっても最適というわけではなく、あなたの目的に合わせて使い分けることです。

ここでは代表的な3つのアプリ、Notion・Evernote・Google Keepの特徴を比較し、あなたにぴったりのアプリを見つけるお手伝いをします。

項目	Notion	Evernote	Google Keep
コンセプト	オールインワンワークスペース	デジタルノートブック	デジタル付箋
無料プランの制限	ブロック数制限（個人利用は実質無制限）	同期端末2台・月間アップロード60MB	完全無料
整理方法	ページ・データベース・タグ	ノート・ノートブック・スタック・タグ	ラベル・色分け
検索性能	△（日本語の全文検索が弱い）	◎（添付ファイルや画像内の文字も検索）	〇（シンプルで高速）
得意なこと	情報の整理・カスタマイズ・タスク管理	Web情報の収集・長期的な知識の蓄積	素早いメモ・リマインダー・日常タスク
おすすめな人	情報を一元管理したい人	学習や調べ物を効率化したい人	アイデアをすぐに記録したい人

この比較表からもわかるように、それぞれのアプリは目指している方向性が全く異なります。

自分の使い方を想像しながら、各アプリの詳細を見ていきましょう。

あらゆる情報を集約する多機能なNotion

Notionは、単なるメモアプリではなく「情報をレゴブロックのように自由に組み合わせ、自分だけの管理システムを作れるオールインワンワークスペース」です。

メモ機能はもちろん、タスク管理、ドキュメント作成、データベース構築など、これまで複数のアプリで行っていた作業をNotionひとつに集約できます。

例えば、プロジェクト管理ツールTrelloや文書管理のGoogleドキュメントの機能を1つのアプリで再現することが可能です。

議事録から個人の学習記録まで、あらゆる情報を一箇所にまとめて「第二の脳」のように活用したいあなたに最適なツールです。

Webの情報収集と検索に特化したEvernote

Evernoteは、長年にわたり信頼されている「WebページやPDFなど、あらゆる情報を手軽に保存・整理できるデジタルノートブック」です。

特に優れているのがWebクリッパー機能で、気になったWebページをレイアウトそのままにワンクリックで保存できます。

さらに、画像やPDFファイルの中に含まれる手書き文字まで検索できるため、数年前に保存した情報でも必要な時にすぐに見つけ出せる安心感があります。

学習やリサーチで集めた情報を確実に蓄積し、自分だけの知識データベースを構築したいあなたにとって、心強いパートナーとなります。

アイデアを手軽に残せるシンプルなGoogle Keep

Google Keepは、「思いついたアイデアを忘れる前にすぐに書き留められるデジタル付箋」のようなアプリです。

その最大の魅力は、シンプルさと起動の速さにあります。

スマートフォンのウィジェットから1タップでメモを起動できるので、移動中や会話の中で生まれたひらめきを逃さず記録できます。

テキストだけでなく、チェックリストや音声、写真でも手軽にメモを残せるため、日常の買い物リストから重要なタスクのリマインダー設定まで、日々のあらゆる場面で活躍します。

Notion・Evernote・Google Keepの機能と料金プランの徹底比較

メモアプリを選ぶ上で、それぞれのアプリで何ができて、料金がどう違うのかを把握することが最初のステップです。

機能の豊富さや料金体系はアプリごとに大きく異なるため、自分の使い方に合うものを見つけるための重要な判断材料となります。

ここでは、Notion、Evernote、Google Keepの3つの定番アプリについて、機能と料金プランを一覧で比較します。

項目	Notion	Evernote	Google Keep
無料プラン	◯	◯	◯
無料プランの主な制限	ブロック数制限(旧)、現在は個人利用ならほぼ制限なし	同期端末2台、月間アップロード容量60MB	ほぼ制限なし（Googleアカウントの保存容量に依存）
有料プラン（個人向け）	プラス: 月額$8〜	PERSONAL: 月額900円〜	なし
同期機能	◎（無制限）	△（無料プランは2台まで）	◎（無制限）
共有機能	◎（ページ単位、チームでの共同編集も可能）	◯（ノート単位）	◯（メモ単位）
整理方法	ページ、データベース、タグ	ノート、ノートブック、スタック、タグ	ラベル、色分け
検索性能	◯	◎（添付ファイルや画像内の文字も検索対象）	◯

この表からわかるように、同じメモアプリでも得意なことや考え方が全く違います。

次の見出しからは、それぞれの項目について、より詳しく見ていきましょう。

無料で使える範囲で見る料金プラン

多くの人が、まずは無料でアプリを試してみたいと考えています。

コストをかけずにどこまで使えるかは、アプリ選びの大きなポイントであり、Google Keepは完全に無料で全ての機能を使える点が大きな魅力です。

Notionは個人で利用する限り、無料のフリープランでも機能制限はほとんどありません。

一方、Evernoteの無料プランは同期できる端末が2台まで、1ヶ月にアップロードできるデータ量が60MBまでという制限があります。

スマートフォンとPCの両方で使いたい場合は、この制限を考慮する必要があります。

アプリ名	無料プランの主な特徴	有料プラン（個人向け）の料金目安
Notion	個人の基本的な利用であれば機能制限はほぼなし	プラスプラン: 月額8ドル（年払い）
Evernote	同期端末2台、月間アップロード60MBの制限	PERSONALプラン: 月額900円
Google Keep	完全無料、Googleアカウントの保存容量（15GB）を使用	なし

まずは無料プランで基本的な操作感を確かめ、保存したいデータ量や使いたい機能が増えたときに有料プランへの移行を検討するのが良い方法です。

PCやスマホでの同期・共有機能

同期とは、パソコンやスマートフォンなど、複数の端末でメモの内容を自動的に同じ状態に保つ機能のことです。

この機能があることで、外出先でスマートフォンで取ったメモの続きを、自宅のパソコンで編集できます。

紹介する3つのアプリは全て、複数の端末間でのデータ同期に対応しています。

ただし、Evernoteの無料プランでは、同期できる端末が2台に限定される点に注意が必要です。

NotionとGoogle Keepは無料プランでも端末数の制限なく利用できます。

また、メモを他の人と共有する機能も重要です。

Notionはページ単位で他のユーザーを招待して、チームで同時に編集することも得意としています。

機能	Notion	Evernote	Google Keep
同期端末数（無料）	無制限	2台まで	無制限
共有方法	ページ単位で共有、共同編集が可能	ノート単位で共有	メモ単位で共有
チーム利用の適性	高い	普通	低い

一人で複数の端末で使うのか、それとも家族や同僚と情報を共有したいのかによって、最適なアプリは変わってきます。

メモの整理方法と検索性能

メモは書き留めるだけでなく、必要な時にすぐに見つけ出せることが大切です。

そのため、情報が整理しやすく、検索がしやすいことはメモアプリにとって生命線とも言える機能になります。

情報の整理方法はアプリの思想が表れる部分です。

Notionはページの中にさらにページを作って階層化したり、データベース機能で情報を多角的に管理したりするのが得意です。

Evernoteは「ノート」を「ノートブック」というフォルダのようなもので分類する、直感的な方法を採用しています。

Google Keepは付箋のようにメモを並べ、ラベルや色で分類するシンプルな整理方法です。

検索性能では、Evernoteが特に優れており、PDFや画像の中に含まれる文字まで検索対象にできます。

機能	Notion	Evernote	Google Keep
主な整理方法	ページの階層化、データベース、タグ	ノートブック、スタック、タグ	ラベル、色分け、ピン留め
検索対象	タイトル、本文	タイトル、本文、タグ、添付ファイル内の文字	タイトル、本文、ラベル
検索の特徴	多機能だが日本語検索にやや癖がある	精度が高く、検索オプションも豊富	シンプルで高速

自分がどれくらいの量の情報を、どのように整理したいかを想像してみることが、最適なアプリを見つけるための近道です。

目的別、あなたに合うメモアプリの選び方

メモアプリを選ぶ上で最も重要なのは、「何のために使いたいか」という目的を明確にすることです。

目的がはっきりすれば、数ある選択肢の中からあなたに最適なアプリが自然と見えてきます。

これから紹介する3つの利用シーンを参考に、ご自身の使い方にぴったりのメモアプリを見つけてみましょう。

仕事の情報を一元管理したい場合

プロジェクト資料や議事録、タスクリストなど、仕事の情報は多岐にわたります。

これらを一つにまとめるなら、カスタマイズ性に優れたNotionが最適です。

Notionを使えば、Webデザイナーの業務で発生する案件ごとの資料やクライアント情報、デザインの参考などを、1つのページに関連情報をすべて集約できます。

データベース機能を使えば、タスクの進捗状況をカレンダーやカンバンボードで視覚的に管理することも可能です。

まさに自分だけの仕事基地を構築できます。

仕事に関するあらゆる情報を整理して業務効率を高めたい方にとって、Notionは最高の選択肢となります。

学習や知識を蓄積したい場合

オンライン講座の資料やWeb上の有益な記事など、学習のための情報を蓄積するには、後から必要な情報をすぐに見つけ出せる検索性の高いEvernoteが活躍します。

Evernoteの「Webクリッパー」という機能を使うと、気になったWebページをワンクリックでそのまま保存できます。

無料プランでも月間60MBまでアップロード可能なので、たくさんの情報をストックできます。

特筆すべきは検索機能で、PDFや画像の中に書かれた文字まで探し出せるため、「あの資料のどこかに書いてあったはず…」という時でも安心です。

集めた情報を自分だけの知識データベースとして活用したいなら、信頼性の高いEvernoteがおすすめです。

日常のタスクやアイデアを記録したい場合

移動中や休憩中にふと浮かんだアイデアは、忘れる前に記録するための手軽さとスピードが何よりも大切です。

このような場面では、シンプルさが魅力のGoogle Keepが最適です。

スマートフォンのウィジェットに配置しておけば、アプリを1秒で起動してすぐにメモを書き始められます。

テキストだけでなく、音声や手書き、写真でも記録できるため、状況を選びません。

買い物リストを作成して家族と共有したり、Googleカレンダーと連携してタスクにリマインダーを設定したりと、日常のあらゆる場面で便利に使えます。

日々のタスクやアイデアを逃さず手軽に管理したい方には、Google Keepがぴったりのアプリです。

最適なアプリを見つけるための最初の行動

ここまで各アプリの特徴を見てきましたが、自分に合うメモアプリを見つけるには、実際に触ってみることが一番の近道です。

幸い、今回ご紹介したNotion、Evernote、Google Keepはどれも無料で始められます。

まずは気になったアプリをインストールして、使い心地を確かめてみましょう。

ここでは、アプリを試す際の具体的なステップを紹介します。

公式サイトからのダウンロード方法

安全にアプリを利用するためには、必ず公式サイトからダウンロードすることが重要です。

偽のアプリをインストールしてしまうと思わぬトラブルに繋がるため、App StoreやGoogle Play Storeから直接検索する場合も、提供元が公式であることを確認してください。

各アプリはPC版とスマートフォン版（iPhone、Android）が用意されており、両方にインストールすることでデバイス間でのデータ同期が体験できます。

アプリ名	ダウンロード先
Notion	公式サイト、App Store、Google Play Store
Evernote	公式サイト、App Store、Google Play Store
Google Keep	公式サイト、App Store、Google Play Store

公式サイトからインストーラーをダウンロードするか、各アプリストアでアプリ名を検索すれば、すぐにインストールが完了します。

操作感を確認するための基本ポイント

アプリをインストールしたら、まずは毎日使い続けられそうかという視点で操作感を確かめましょう。

高機能でも操作が複雑で面倒に感じてしまうと、メモを取ること自体が億劫になってしまいます。

特に、メモの作成、同期の速さ、情報の探しやすさの3点は、使い勝手に大きく影響する項目です。

普段のあなたの使い方を想定しながら、いくつかの基本的な操作を試してみてください。

チェック項目	確認すること
メモの作成	アプリを起動してから文字を入力するまでの手軽さ
同期の速度	PCで作成したメモがスマートフォンに反映されるまでの時間
検索の使いやすさ	過去のメモをキーワードで素早く見つけられるか
整理のしやすさ	タグ付けやフォルダ分けが直感的に行えるか

実際にいくつかのメモを作成して整理してみることで、そのアプリの思想やあなたとの相性が見えてきます。

他のアプリからのデータ移行の検討

すでに他のメモアプリを利用している場合、これまでのデータをスムーズに移行できるかどうかも大切な確認点です。

アプリによっては、公式のデータ移行ツールが用意されている場合もあります。

例えば、EvernoteからNotionへの移行は、Notion側が公式ツールを提供しているため比較的簡単に行えます。

一方で、Google Keepのようなシンプルなアプリは、他の多機能アプリへの直接的なデータ移行が難しいこともあります。

移行パターン	公式ツールの有無	備考
EvernoteからNotion	あり	Notionのインポート機能で対応
Google KeepからNotion	なし	Google Takeoutでデータを書き出し、手動で整理
他アプリからEvernote	△	対応しているインポート形式（.enexなど）が限られる

いきなり全てのデータを移すのではなく、まずはテストとして一部のメモを移行してみましょう。

その手間と新しいアプリで得られる利便性を天秤にかけ、本格的に乗り換えるかどうかを判断するのが良い方法です。

よくある質問（FAQ）

手書きメモに対応しているアプリはありますか？

Google Keepは、簡単な手書きメモやスケッチを素早く記録する機能があります。

より本格的な手書きノートを作成したい場合は、MicrosoftのOneNoteも非常に高機能で有力な選択肢です。

NotionやEvernoteは直接的な手書き機能が限定的なため、他のアプリと組み合わせて利用する形になります。

仕事で使うのでセキュリティが心配です

ご紹介したアプリは、通信の暗号化など基本的なセキュリティ対策が施されています。

特にNotionやEvernoteは、2段階認証を設定することで安全性をさらに高めることが可能です。

ビジネスで重要な情報を扱う際は、会社のセキュリティポリシーを確認することも忘れないでください。

もしもの時のためにデータのバックアップは取れますか？

はい、各アプリでデータを書き出す（エクスポート）機能を利用できます。

情報はクラウド上に自動で保存されますが、手動でバックアップを取っておくとさらに安心です。

NotionやEvernoteでは、ページやノートブックをHTMLやMarkdownといった形式でPCに保存することが可能です。

NotionやEvernote以外におすすめのノートアプリはありますか？

MicrosoftのOffice製品を頻繁に利用するなら、連携がスムーズなOneNoteが非常に多機能でおすすめです。

逆に、文章を書くことだけに集中したい場合は、シンプルさが魅力のSimplenoteという選択肢もあります。

用途に合わせて比較検討すると良いでしょう。

無料プランの範囲で、使いこなせるか不安です

まずは無料プランで試してみるのが、ご自身に合うアプリの最も良い選び方です。

Google Keepは完全に無料なので安心して全ての機能を使えます。

Notionも個人利用の範囲であれば、無料プランでほとんどの機能を利用可能です。

Evernoteは同期できるデバイス数に制限があるため、PCとiPhoneなど複数で使いたい場合は注意が必要となります。

インターネットがない場所でもメモの確認や編集はできますか？

はい、主要なメモアプリはオフラインでの利用に対応しています。

過去のメモの閲覧はもちろん、新しいメモの作成や編集も可能です。

オフラインで編集した内容は、次にインターネットへ接続した際に自動でクラウドと同期されます。

まとめ

この記事では、代表的なメモアプリであるNotion、Evernote、Google Keepの3つを比較し、あなたに最適なアプリの選び方を解説しました。

大切なのは、多機能なアプリが一番良いと考えるのではなく、あなたの目的に合わせて使い分けることです。

この記事で紹介したポイントを参考に、まずは気になるアプリをインストールして、その便利な使い心地を体験してみましょう。